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なーママふわ∞ポム日記

~関ジャニ∞を中心に、時折KinKi Kidsや嵐のことをふわふわと綴るブログ~

映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』感想

大寒はとっくに過ぎているのに、今日はとても寒いですね。

先々週から先週にかけて娘の学校でインフルエンザが大流行し、隣のクラスは学級閉鎖にリーチがかかって戦々恐々と過ごしておりました。

今週に入り少し落ち着いた様子ですが、まだまだ寒い日が続きますし、これからはB型が猛威をふるうと聞きますので、まだまだ気を抜けない日々が続きそうです。

 

こんな寒い日は、温かい場所で2時間過ごせる映画に行こう!

というわけで、1/28に公開された映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』を観に行ってきました。

基本的にネタバレはしていませんが、まだ観ていない方はご注意ください。

 

観客層

私は平日昼間の上映回に行きました。

映画『スキャナー』を観に行ったときはeighterさんらしき方がとても多かったので、今回もそう思って観に行ったら、予想に反し60歳以上の方が観客の約半数を占め、そのうち3~4割くらいが男性でした。

また、終了後に「濱ちゃんさ…」という会話がかなり聞こえてきたので、ジャス民さんも多く観に来られたのだなぁと思いました。

したがって、観客の年齢層は大学生から年配の方までと幅広く、ジャニーズアイドルが出演している映画の中では男性の割合が多いと感じました。

 

関西人は任侠モノが好き

私が東京に住んで驚いたことの一つに「任侠モノの映画やドラマがほとんどテレビで放送されない」ということです。

 

今はどうかわかりませんが、私が住んでいた当時の関西では月に1~2回、読売テレビ(だいたいは『そこまで言って委員会』の次の時間に)ミナミの帝王*1が放送されていました。

私たち夫婦はこれにドハマリし、某レンタルショップで片っ端から『ミナミの帝王』を借りまくり*2、ついにはミナミの帝王ロケ地巡りまでやっていました(笑)

このように、関西人にとって任侠モノの映画やドラマはわりと身近な娯楽だったのだと私は思っています。

 

久々に観た本格的な任侠映画

今回『破門』で、久しぶりに本格的な任侠モノの映画を観た!!とテンションが高くなりました。

しかもこの映画は、任侠モノとしてのこだわりが素晴らしい!

ここからは私が感じた映画『破門』が任侠モノとしてこだわっていると思うところを挙げます。

 

【その1】コッテコテの関西弁

上映終了後に若い女性(おそらくeighterさんかジャス民さん)が

「なんかさ~、何言ってんのかよくわからないところあったよねぇ~」

「わかるわかるぅ~」

と言っていました。

そ、そうなのか…(驚)

と私が心の中で思わず振り返ったのは言うまでもありません。 

つまり、出演者全員が、関西人以外には聞き取りづらいところもあるコッテコテの関西弁で話しています。

全編関西弁となると関西に苦手意識のある方には敬遠されてしまうというリスクがあると思いますが、それでもあえてコッテコテの関西弁を採用したことで、この映画が本格的な任侠映画になったと感じました。

 

【その2】配役がピッタリ

W主演の佐々木蔵之介さんは、京都の蔵元の子として生まれ、跡を継ぐべく神戸大学に進学したのもあり、今回の「但馬出身、大阪のヤクザ」という役を演じる上で言葉の障壁は低かった*3のではないかと思います。

 

また、北川景子ちゃんは、言い方はキツくても情の深い「大阪の女」の良さを存分に演じていました。

 

私が最もハマリ役だと思ったのは、ジャニーズWESTの濱田くんです。

濱田くんは任侠界のボンボンという役どころで、普段は大人しくて先輩たちにコキ使われていてもいざという時に肝が据わっている、そんなところが見た目を含めて結構リアルだと思いました。

また、二宮と木下は、父親が極道という共通の境遇であるにもかかわらず、二宮はカタギを選びながらもグータラに生き、木下は下っ端の立場からの極道を選んでいます。

グータラのカタギと筋を通す極道。

濱田くんの出演時間はそれほど多くありませんが、横山さん演じる二宮と対照的な人物として、非常に重要な役どころでした。

 

【その3】バイオレンスシーン満載だが、ただ殴り合ってるわけではない

若い方なら思わず目を逸らしたくなるような殴り合いのシーンは確かにありますが、そこには、社会からはみ出てしまった男たちなりの、筋の通った理由やプライドがあって殴り合っています。

それこそが任侠モノの奥ゆかしさだと私は思うので、これからご覧になる方にはそういったところにもご注目いただけたらと思います。

 

横山裕演じる二宮は人たらし

二宮の父は舎弟を持つほどの極道であったにもかかわらず、自身は真面目に働かず、しかもある意味で極道を利用して仕事をしているのに「自分はカタギ」と言い張り、いざという時にも逃げることしか考えていないクズ男です。

しかし、二宮の周りには自然と人が集まります。

周りの人間も、それは最初の動機としては二宮の父の遺言に基づく義理だったはずなのですが、物語が進むにつれ、それだけではない何かを二宮が持っているのではないかと、観客側が思い始めます。

そんなクズっぷりと、なぜか憎めない人たらしの部分を、横山さんは見事に演じています。

 

横山さんが演じた本来の時系列は、この二宮役があった後に『ON』の東海林先輩となるわけで、隙だらけのダッサイ男(二宮)の次に、隙のないスマートな男(東海林先輩)を演じた横山さん、カッコよすぎ…(惚)

 

任侠モノは映画館が最適

これまで任侠モノをお茶の間でしか観たことがなかった私ですが、今回映画館で観て、これはスクリーンで観るべきだと思いました。

バイオレンスなシーンの迫力だけではなくて、駆け引きの緊迫感を味わえるのが映画館ならではだと思いました。

 

全国の映画館で絶賛上映中ですので、ぜひ足を運んでみてください↓

hamon-movie.jp

 

最後に、ちょっと深読みしすぎな私の見解

恥ずかしながら私は原作を読んでいないので、作者黒川博行さんがこの小説に込めた意図を存じ上げませんし、小林監督のこの作品に込めた思いも存じ上げません。

そんな私が、この映画を観終えて勝手に感じたことがあります。

それは「極道がカタギとして生きていくことの難しさ」です。

 

自らの意思で極道を選んだ佐々木蔵之介さん演じる桑原やその他の極道の皆さん、そして極道の父を持つ二宮と木下。みんな極道の中で生きてきた人です。

極道という組織が暴対法の強化によって活動の幅を縮小させられるのは世の流れとはいえ、(自らの意思と生まれながらの宿命かは問わず)一度極道の世界に足を踏み入れた人間がカタギの世界に入ることは、実際には非常に困難を極めるのではないでしょうか。

もしお隣に元極道という人が引っ越してきたら、通常の近所付き合いをしにくいと敬遠する人は多いでしょうし、子供のお友だちのお父さんが元極道と知ったら、子供に付き合いを止めるように言う親御さんも決して少なくないでしょう。

 

ですから、実際には極道(の幹部)の子として生まれた木下が極道の道を選ぶのは必然で、二宮のようにカタギとして生きていこうとする方が本来は困難を伴うと思います。

二宮はグータラ貧乏でどうしようもないクズ男だけど、意外と困難な道を歩もうとしていて、カタギとして生きようとしているのにクズな自分にうんざりし、非道だけど筋の通っている極道たちに心の奥底では惹かれるものがあって、つい関わってしまうのかもしれません。

 

…なんて勝手に深読みなことを考えさせられる映画でもありました。

龍が如く』シリーズといい『ミナミの帝王』といい、私は極道モノが好きなようです(笑)

ジャニーズ好きの方も任侠モノの好きな方も、ぜひご覧ください。

*1:今はすっかり国会議員山本太郎や、ドラマ・映画やCMに引っ張りだこの桐谷健太くんも萬田銀次郎の舎弟役として出演していた

*2:当時の関西ではどんな小さなレンタルショップでも『ミナミの帝王』シリーズが全巻揃っていた

*3:今回の役では京都弁を封印していた